おいなりの随筆、かもしれない

パクチー並に癖のある徒然なるまますぎるブログ。

ホグワーツ魔法魔術学校から手紙がくると信じ 毎日ポストを覗いていた私。

子供の頃、私は魔法使いになれる!と謎の確信があった。あの偉大な魔法使い、ハリーポッターに毒されていたからである。

きっかけ

ハリーポッターを初めて読んだ時、私は呪文を掛けられたかのように魔法の世界にはまり込んで行った。

小学生にとっては凶器に等しい、あの硬くて重くて分厚い本を、狂ったように何度も読み返した。もう魔法界にズブズブだった。(布団に伏して本を読んでいたせいで、小学生のくせに腰痛持ちになってしまっていた)

郵便配達のバイクの音に神経を尖らせる日々…

あれは5年生のときだ。

今思うと恐ろしいことだが、私はごくごく自然に

「年齢的にそろそろホグワーツから入学許可証が届く頃やなあ」

と、鼻くそほじりながら、とんでもなくドリーミーでファンタスティックなことを考えていた。


妙なところ現実思考だった私は、フクロウは貧弱なので、きっと日本まではやってこれない。だから、手紙はイギリスからエアメールで届くはずだと、 信じて疑わなかった。(魔法の力を舐めすぎだと思う)


しかし、待てど暮らせど魔法学校からの手紙は届かない…


ホグワーツにも入試とかあったのだろうか…。いや、もしかすると日本人だから一年遅くなるのかもしれない。

そんな不安を渦巻かせながら、もしかして……?と時折、空にフクロウの姿がないか、バードウォッチングもした。
当たり前だが、フクロウも来なかった。

無駄な努力だった

私はマグルなので、遅れを取らないように、イメージトレーニングだけはしっかりと積んでいた。(所謂妄想というやつである)


箒があれば、跨ってみて飛ぶ練習をした。
杖っぽい棒があったらとりあえず、振り回してみたりもした。

ルーモス 光よ!

ウィンガーディアム レビオーサ!




んー、やっぱあかんわ。
この世界では、呪文が使えへんみたいや。



そうこうしてる間にも、どんどん月日は流れてゆく。

いよいよ焦りだした私は、インターネットでホグワーツについて調べた。しかし、入学の詳細については調べることができなかった。

(ファンサイトは沢山あったように記憶している。はっきり覚えてないけど、メールアドレスを登録してホグワーツに入学できるサイトもあった。私は「っへ、こんなの子供騙しだ!」と思いながらも、胸を躍らせながら登録したと思う。)

夢から覚めてしまった日。

ネットサーフィンを楽しんでいたある日大事件が起きた。
なんと原作のネタバレサイトに行き着いてしまったのである。

当時、新作だった4巻(炎のゴブレット)は日本では未発売だったが、英語版を一足先に読んだ人が、感想を綴っていた。それを誤って読んでしまったのである。

そのせいで、私の大好きなキャラクター(シリウスブラック)が死んだと知ってしまった…

泣いた。
盛大に泣いた。
嗚咽が止まらないほど号泣した。

その事実がどうしても受け入れられず、どうかガセネタであってくれ!と

シリウスブラック 死亡 嘘」
シリウスブラック デマ」
ハリーポッター ネタバレ 陰謀」

など、あらゆるワードを検索した。

しかし、どう足掻いてもシリウスブラックは死んでいた。


そこで、無駄にポジティブな私はこう考えたのだ。

シリウスブラックは架空の人物よ。
彼は物語の中では死んでしまったけど、私の心の中には生きてる……!
そう、ずっといつまでも……!

と。


このときようやく、ハリーポッターの世界は空想なのだ、と目が覚めた。魔法が解けた瞬間だった。


そこからは若干ハリーポッター熱が冷めてしまった。でも魔法の世界を信じたい気持ちもちょっぴりあったので、中学生に上がるぐらいまでは、ポストにエアメールが届いてないか気にしていた。

…やはり届かなかった。


USJへ行った話

一年ぐらい前だ。私は初めてUSJハリーポッターのエリアに足を踏み入れた。

感動した。想像していた以上にハリーポッターだった。懐かしい気分がドカンドカンと押し寄せてきた。

バタービールで震えた

やけに小ぶりなホグワーツ魔法学校を鼻で笑い、眺めながら、気になっていたアレを飲んでみた。


バタービールである。
私は一口飲んだ時点でぎょええええっ!っと、泡を食った。ビールだけに。

作品の中でもバタービールって響きが既にキモチワルイなあと思っていたが、期待を裏切らない味だった。例えるならプリンをそのまま液体化し、2倍に濃縮したような感じだ。
クリーミーな泡は激甘。背筋がムズムズした。黄色い液体の部分はまだマシで、泡を舐めた後に入ってくる炭酸の爽やかさには、安心感すら覚えた。率直に申し上げると、大変不味かった。

体を小刻みに震わせながら4人掛かりでようやく1杯完飲。会いたくなくても体は震えてしまうということを、西野カナに教えてあげたくなった。


百味ビーンズは怖いので買わなかった。(以前凄いのに当たったことがあるから。あの絶妙な酸味は恐らくゲロ味だ)

アトラクションは楽しかった。

ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー

というのに2回乗った。閉園間際はがら空きだったのでほぼ待ち時間ナシだった。

あるポイントで勝手に許可なく写真を撮られるのだが、それをみたら、友達が見事にご開帳していて爆笑。しかも2回共。狙っていたのかもしれない。

あの頃は楽しかった。

ハリーポッターにはまり込んでいたあの頃の純粋な気持ちに戻りたいなあ。

久々にハリーポッターを読もうかな。

ほなまたね。